くだもの新発見

マーク・マツモトが出会う。くだもの新発見

世界中のおいしい「食」を追求しているマーク・マツモトが日本のくだものとの触れ合いを通じ、改めてくだもののことを考えるコラム。

2015.07.03

Hyuganatsu ~日向夏~

日向夏

最近では、宮崎県はマンゴーが有名ですが、私が生まれた1977年ころは、柚子や金柑などの柑橘の産地として知られていました。それらの果物が日本各地で生産されていく間に、日向夏は宮崎県で生産されるようになりました。日向夏は、1820年代に真方安太郎氏の家の庭でたまたまできているのが発見されたのがはじめと言われています。川畑みかん、もしくはゆずの変形ではないかと考えられています。

 

金柑と日向夏の糖類は皮や内果皮に含まれているため、通常の柑橘類とは異なった食べ方をします。金柑は皮ごと食べますが、日向夏は外皮のみをはぎとり、内果皮と一緒に食べることで、甘みと香りが高くなります。日向夏はその名前が示すように、6月にシーズンが始まる夏の果物です。グレープフルーツと柚子の間のような、甘く、すがすがしい香り、はっきりとした苦みの日向夏は、うだるような宮崎の夏をリフレッシュするのにぴったりの果物です。

 

そのまま食べるのももちろん美味しいのですが、私は、生まれ育った延岡という町の小さなお店がつくる羊羹を食べるのが好きでした。果物の中身をくりぬき、皮を甘くコーティングし、その中に日向夏の果汁をまぜた白あんの羊羹を流し込みます。

スライスすると黄金色に輝き、果物の味、そして透明感をそのまま楽しめます。

 

日向夏は、また、柚子のように皮をアクセントとして取り入れることができます。

マイクロブレインまたは、おろし金を使って皮を削り、ペコリーノチーズ、黒コショウ、オリーブオイルとパスタに合わせて食べるのが、私は好きです。日向夏の果汁はとても香り深く、マイルドな甘さがあるので、サラダのドレッシングやカクテルに入れるととても良いです。塩レモンのように使うこともでき、スライスして塩漬けにすると肉や野菜のマリネにぴったりな調味料になります。

 

『にっぽんの果実』は果皮をむいた状態で缶詰にしており、そのまま食べることができます。味噌と合わせてミキサーにかけ、ディップにすると、キュウリや水ナスなどの夏野菜にぴったりです。シロップを含めてすべてをピューレにし、凍らせてスプーンで削り取るとフレッシュな日向夏のシャーベットになります。私はしばしばフレッシュなしそやバジルを加えてシャーベットを作り、コースの合間に提供しています。

みなさんもお料理で様々な食べ方を試してみてください。

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