果実のコラム

2019.04.01

八朔のほろ苦さと酸味をジャムに閉じ込めて

八朔という名前は、「八月朔日(はちがつさくじつ)」の略らしい。

 

「朔日=1日」という意味で“旧暦の8月1日頃から食べられるようになる”ということから名付けられたそう。

だが、実際その時期の八朔はまだ実が小さく、現在旬の時期とされているのは2月~4月頃だ。

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八朔の実は大ぶりで食べ応えがある。

1粒1粒がしっかりしているため食感もサクサクとしていて、他の柑橘類とは少し違う。

最大の特徴は、独特のほろ苦さと酸味。

やや“大人の味”というイメージがあるかもしれない。

 

幼い頃の八朔の思い出といえば、皮を剥くのが難しかったこと。

両親は私がかなり幼い頃から「なんでも自分でやらせる」主義だったので、当然果物を食べるなら自分で皮も剥く。

八朔の上下を包丁で切り落としてくれるのだが、それでも八朔の皮剥きは子供の力だとなかなか根気のいる作業。

やっと剥けたと思ったら、今度は中の薄皮も剥かなければならない。

 

手をベタベタにしながらもやっとありつけた実は酸っぱい。そしてとても美味しく感じた。

 

ところが、祖父母の家に行くと初孫の私がよっぽど可愛かったのか、祖父が私のために食べやすいよう一つずつ丁寧に薄皮まで剥いて出してくれた。

いつも皮剥きの苦労を味わっている私は、祖父の優しさを感じた瞬間だった。もちろん祖父は大人なのでそんなに苦労して剥いていたわけでもないのだが…笑。

 

果物の中でも甘さが控えめな八朔は、スイーツはもちろん料理にも使いやすい。

シラップ漬けの缶詰なら、特に苦みが強いと言われる皮やワタが既に取り除かれているため、調理の際に苦くなりすぎず活用の幅も広がる。

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今回は缶詰のシラップも活かして八朔ジャムを作ってみよう。

缶詰を使えばまとめてたくさん作ったり、逆に使いたい分だけの少量を作ることもできる。

 

軽くほぐした八朔とグラニュー糖を馴染ませる。

シラップ漬けを使用するので、通常のジャム作りよりもグラニュー糖の量はかなり少なめ。あとはとろみが出るまで弱めの火でじっくりと加熱するだけ。

作り方はとても簡単。

 

よくジャムを作る際は香りやとろみ付けのためにレモン汁を入れることが多いけれど、八朔にもレモンと同じような成分があるため今回はレモンを使用せず作ってみた。

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八朔ジャムはシンプルにパンやヨーグルトと合わせてもよいけれど、アレンジレシピを楽しむのもいい。

たとえば朝ごはんにオススメのタルティーヌ。八朔のさっぱりとした酸味と苦みは生ハムやクリームチーズとも相性抜群。お好みの野菜を組み合わせて彩りのよい一品に。

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デザートには八朔シャーベットもオススメ。ヨーグルト、生クリームと八朔ジャムを合わせて冷凍庫で冷やし固めるだけで完成。八朔ジャムの甘酸っぱさを活かしたさっぱりとした味わいなので、お口直しとしても最適。

 

ケーキのデコレーションに使う、紅茶に入れて飲む・・・八朔ジャムの活用方法は実に様々だ。

 

ほろ苦さと酸味が魅力の八朔。

シラップ漬けの缶詰はきちんとその魅力を残しつつ、季節を問わず手軽に楽しむことができる。もちろんそのまま味わうのもよし。料理やスイーツなど幅広く楽しめる食材でもあることを気づかせてくれた。

 

<今回使用した商品はこちら>

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中井かなさん
written by 中井かなさん
「誰でもできる素敵な家庭料理」をモットーに、レシピを考案。 料理初心者の方、プレ花嫁さんや新米主婦の方でも作りやすいレシピを心掛けています! 毎日ちょっとしたアレンジとおもてなしの気持ちで、家族を喜ばせてみませんか? お花を使ったスタイリングや、モダン・エレガントなテーブルコーディネートが得意です。

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